学術大会会長挨拶
第9回日本医薬品情報学会総会・学術大会開催にあたって 

 この度第9回日本医薬品情報学会総会・学術大会を、京都市宝ヶ池の国立京都国際会館にて開催する運びとなりました。本学会は、医療従事者、大学関係者、製薬・医薬品流通関連企業の関係者、行政担当者など、様々な分野の医薬品情報学の専門家が集い、医薬品適正使用に役立つ学問体系の発展に努めて参りました。今回は、メインテーマとして「治療に活かす医薬品情報 ~安全・安心を支えるために~」を掲げ、これまで本学会が培ってきた医薬品情報学の学問体系を実践の場で真に役立つ医薬品情報に繋げ、社会に安心・安全の医療を提供すべく、幅広い議論をいただけるプログラムと致しました。 
 特別講演は、前高知医療センター病院長・瀬戸山元一先生に「患者さん中心の病院づくり」というテーマでお願い致しました。また、教育講演として、(社)日本薬剤師会副会長・児玉 孝先生に「地域の薬局薬剤師と医薬品情報」、京都大学大学院医学研究科薬剤疫学分野教授・川上浩司先生に「米国における医薬品の審査・認可行政の現況」をご講演いただきます。また、シンポジウムとして「電子カルテで医療が変わる」、「ゲノム情報と薬物治療戦略」、「がん治療最前線:新薬導入と安全性」、「薬学6年制における医薬品情報教育」、「後発医薬品と医薬品情報」という5テーマを企画しました。これらは、医薬品情報学の基礎研究から臨床への展開とそれを支える薬学教育までをカバーした内容で、各分野の第一線でご活躍の方々に最新の話題を提供いただき、活発な討論が期待されます。一方、一般演題も過去最高の50演題の応募をいただき、また初めての試みの事前登録で300名を超える参加登録を得ております。 
 京都での学術大会が、医薬品情報学の新たな展開の第一歩となりますよう、多数の皆様方のご支援とご協力をお願い申し上げます。


第9回日本医薬品情報学会総会・学術大会 
大会長 乾 賢一