ご あ い さ つ

 日本医薬品情報学会は1998年に設立され、昨年第11回総会・学術大会が小清水敏昌大会長のもと東京で開催されました。昨年のテーマ「新たなる出発、医薬品情報学会の未来へ」を受けてか、これまで京都以西に来たことがなかった本大会が初めて関門海峡を超え、今年は福岡でお世話させていただくこととなりました。
 九州の先生を中心に組織委員会を立ち上げ、第12回総会・学術大会は7月18(土)、19(日)の両日、九州大学医学部百年講堂にて行うことに決定しました。また、本大会のテーマとしましては、折角の医薬品情報を如何にして有効に医療現場に役立てるかということを念頭に「医療現場に根差した医薬品情報」と致しました。
 本大会では、特別講演、年会長講演、教育講演、シンポジウム、一般発表を行います。特別講演には、九州大学病院長の久保千春教授に「うつ・不安-最近の考え方と診療」と題して講演いただきます。また、教育講演としては、「妊婦・授乳婦の薬物療法に関する情報」(国立成育医療センター・中島研先生)、「新しいインタビューフォーム」(虎の門病院・林昌洋先生)、「リスク最小化計画と医薬品情報」(慶應義塾大学・望月眞弓先生)の3つをお願いしています。
 シンポジウムとしましては、「医療に活かす医薬品情報」、「医薬品情報学研究のビジョンを語る」、「卒前における実践的医薬品情報教育」、「後発医薬品の医薬品情報を考える」の4つを企画し、薬学部の先生にも病院および薬局の薬剤師の方にも非常に役に立つ内容とすべく、オーガナイザーの先生を中心に練って頂いているところです。
 学会会場は博多駅あるいは福岡空港から15-25分と大変便利なところにあります。京都で行われる医療薬学フォーラムの1週後と学会が続くことになりましたが、実りある学会となりますよう、皆様方の積極的なご参加、演題応募を何卒よろしくお願い申しあげます。


第12回日本医薬品情報学会総会・学術大会
大会長 大石 了三(九州大学病院薬剤部)