日本医薬品情報学会は、昨年第12回総会・学術大会が大石了三大会長のもと福岡で開催されました。昨年のテーマ「医療現場に根差した医薬品情報」を受け、今年はアカデミア(静岡県立大学)と医療現場(聖隷浜松病院)が協働する形で、浜松市でお世話させていただくこととなりました。静岡県で開催されるのは、本学会の1998年設立以来、初めてのこととなります。
第13回総会・学術大会は7月24日(土)、25(日)の両日、アクトシティ浜松コングレスセンターにて開催いたします。静岡県、愛知県ほか中部地区の先生を中心に実行委員会を立ち上げ、大会テーマとしましては、医薬品情報を医療現場で有効に役立てるための医療チームの重要性を考え「職種を越えて担う医薬品情報」を掲げました。
本大会では、特別講演、大会長講演、教育講演、シンポジウム、一般発表等を行います。特別講演には、自治医科大学地域医療学センター(公衆衛生学部門)の尾身茂教授に「新型インフルエンザへの対応(仮題)」と題して講演いただきます。また、教育講演としては、「医薬品情報学に必要なEBM・疫学技法(仮題)」(東京大学・津谷喜一郎先生)、「サプリメントに関する適正な情報マネージメント」(国立健康・栄養研究所・梅垣敬三先生)の2つをお願いしています。
シンポジウムとしましては、「職種を超えて担う医薬品情報」、「安全性情報を活用するための課題」、「生活習慣病領域のスイッチOTC化に向けた薬剤師の職能研究と再教育」、「医薬品情報学研究を考える!若き研究者が語る」の4つを企画し、大学、病院および薬局の薬剤師の方々、また医師、看護師ほか医療チームの方々にも非常に役に立つ内容とすべく、座長、オーガナイザーの先生方を中心に企画いただきました。
学会会場はJR浜松駅から徒歩3分と大変便利なところにあります。実りある学会となりますよう、皆様方の積極的なご参加、演題応募を何卒よろしくお願い申し上げます。
大会長 山田 浩(静岡県立大学薬学部)