大会長挨拶
第18回日本医薬品情報学会総会・学術大会

大会長
千堂 年昭
岡山大学病院 教授 / 薬剤部長
大会長写真
 
 第18回日本医薬品情報学会総会・学術大会を2015年6月27日(土)、28日(日)の両日、 “エビデンス創出のための医薬品情報” をテーマにして、岡山大学津島キャンパスを会場にして開催することとなりました。
 医薬品情報は、薬剤師にとって50年あまりに渡る歴史のある重要な業務分野であり、医薬品情報学としての学問体系が確立して、もうすぐ20年になります。最近の医療技術の進歩や薬剤師を取り巻く業務内容の大きな変化の中、改めてその方向性を考える時であると思います。
 医薬品情報は行政、大学、企業、保険薬局、病院など参加される皆様にとって共通のキーワードであります。本学術大会が、昨年の学術大会で議論された“チーム医療の中での医薬品情報の共有”を発展させ、新たなエビデンス創出の礎となることを期待しております。その理由は、他職種とともに現場を共有することで拡大している薬剤師業務にあります。そこで、これまでの “つくる・つたえる・つかう” ということで議論されてきたことに、その次に再びエビデンスを “つくる” を続けることで、医薬品情報を基盤とした更なる研究・業務の発展に繋がる事を願っております。
 また、今回は本会が中国・四国初の開催となりますので、中国・四国9県の皆様の協力を得ることで、総会・学術大会全体を盛り上げていきたいと考えます。
 「晴れの国・岡山」と云われる岡山県は、気候が温暖で果物や魚の幸にも恵まれておりますが、岡山市内には日本3名園の後楽園が、少し東に足を向ければ備前焼の郷、西隣には大原美術館、瀬戸大橋と美術鑑賞や観光にも事欠かない白壁の街倉敷市があります。この機会に岡山観光もぜひお楽しみください。
 今回の学会を通して皆様方の良き交流の機会となり、医薬品情報学の更なる発展に寄与できることを願っております。